日本ハム大谷翔平投手(20)が「アバウト」をテーマに、自身初の2ケタ勝利に5度目の挑戦をする。今日26日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に先発。乱調もあり4試合連続で足踏みが続いている10勝目に挑む心得として「神経質になりすぎないように」と設定。精神面のバランスのコントロールが、トンネル脱出の最善策と決めた。

 開き直った。25日、札幌の室内練習場で軽めの調整後、新千歳空港から福岡入りした。今季は3戦2敗。低迷している直近4試合の登板で2度対戦して2敗と相性は悪いが、視点は自分にあった。「相手よりは自分かな、と思う」。前回17日西武戦から中8日の登板間隔とゆとりをもって、今回へ臨む。意識からかプロ最多8四球と自滅した教訓が、意識改革を思い立つきっかけになった。

 体力の消耗が激しい終盤戦。「調子は良くないと思う。そういう時でも試合を作れないとローテの投手じゃないと思う」と自覚があるからこそ、強力打線相手に腹をくくった。「ゼロに抑えようとかではなく最少失点でいけたらいい。試合を作れたらいい」。失点しても、崩れても、小さなことは気にしない。白星奪取という使命へ、広い心でマウンドへ立つ。【高山通史】