<DeNA5-3巨人>◇8月31日◇横浜

 巨人は不運が重なりDeNAに連敗した。5回2失点で5年ぶり先発を折り返した久保裕也投手(34)が6回、投球練習中に足がつるアクシデントで降板。江柄子裕樹投手(27)が緊急登板した。6回を抑えるも、1点リードの7回1死一塁で危険球退場した。一、二塁から後を継いだ香月以降も、原監督が「う~ん。ついてはいなかった」とうなるほど、ツキに見放された。

 DeNA後藤の打球は、打ち取った三塁線への当たりだった。ボールは三塁ベースに当たり、ファウルゾーンを転々とした。同点とされ、なお二、三塁で登板した4番手の青木にも負の連鎖がまとわりついた。前進守備の遊撃坂本を、硬い人工芝特有の高いバウンドが襲った。数センチ届かず2者が生還した。ツキは勝敗の根拠にできない。それにしても…の連続だった。

 2日から広島との首位攻防戦を迎える。勝負師の冥利(みょうり)に尽きる9月の直接対決。阿部が「頑張るよ」と言い、村田も「頑張るしかない。逃げられないんだから」と言った。原監督は「現有で、よく戦っている。どう戦っていくか」と切り替えた。左足の肉離れで8月8日に戦線を離れた亀井を呼ぶ。秋の陣が始まる。【宮下敬至】