<中日4-6広島>◇8月31日◇ナゴヤドーム

 マサ、救世主になってくれ!

 中日は現役最年長49歳の山本昌投手が、今季初めて1軍に合流した。ナゴヤドームでの練習に参加し、大野とキャッチボール。注目の今季初先発マウンドは、5日からの阪神3連戦(ナゴヤドーム)だ。

 1軍で投げれば浜崎真二(阪急)の48歳10カ月を更新し、史上最年長出場となる。勝てば浜崎が48歳4カ月で持つ史上最年長勝利も更新する。8月11日に49歳を迎えたベテランが1日でダブルの日本記録を達成すればこれ以上ないお祝い事。本人は「まだ言われてないし分からないよ」と多くを語らなかったが、大記録がどん底に沈む竜を救う勝利になるのだ。

 チームはまた負けた。4回4失点と不調の雄太を、5回にルナの同点3ランでカバーした。だが武藤ら中継ぎ陣が踏ん張れず、3年ぶりの6連敗。リーグワーストタイの月間20敗(7勝)を喫する屈辱だ。しかもナゴヤドームでの6連戦6連敗は97年の開場以来初という汚点を残した。

 谷繁兼任監督は「かみ合わないですね。でもこれだけ負けているのに一生懸命応援してくれるファンに、もう1度しっかりしたところを見せないと」と厳しい表情で言った。借金11の底なし沼状態で、今日1日から神宮遠征に出る。だが次回、名古屋に帰ってきた時には、マサが控えている。竜よ、元気を出してまずは連敗を止めろ!

 そしてマサ様、どうか助けて下さい。

 ▼6連敗の中日は8月の成績が7勝20敗。月間20敗以上は05年8月に楽天が21敗して以来、9年ぶりとなる。61年8月の近鉄が22敗しているが、セ・リーグで月間20敗は53年5月と62年8月の国鉄、54年8月の洋松、90年8月の阪神と並び5度目のワーストタイ記録。この6連敗はすべてナゴヤドーム。ナゴヤドームでの連続6日間敗戦は97年の開場以来初。