<ヤクルト10-3巨人>◇7日◇神宮
巨人がマジック再点灯に失敗した。1勝1敗で迎えたヤクルト3連戦の最終戦は、先発久保裕也投手(34)が初回に苦手バレンティンに30号3ランを浴びて、いきなり重荷を背負った。今季初対戦の小川にも阿部慎之助捕手(35)らがブレーキになり、打ち崩せなかった。2位広島が敗れたため、勝てばマジック再点灯だったが、お預けとなった。
警戒はしていた。それでも打たれた。先発久保が初回から6連続ボールで川口投手総合コーチがマウンドに間を取りに行くほど不安定だった。そして1死一、二塁で迎えるは約1週間ぶりに先発復帰したバレンティン。今季全球団ワーストの7本塁打を献上している苦手の助っ人だが、結果は最悪だった。内角に投じたシュートを詰まりながらも、鈍い音とともに30号3ランを左翼席に運ばれた。
最も乗せてはいけない打者を乗せてしまった。笠原は山田にチーム6本目となるソロを浴びた。ヤクルト戦で今季4度目の2ケタ失点だ。原監督は「久保はもう少し期待を持って送っているつもりだけど。(投手陣は)今やらないで、いつやるの?」と“今でしょ!”の答えが返ってこず、残念がった。
主軸も湿りがちだ。阿部は4打数無安打で、今季5本塁打を放っている神宮での3連戦で12打数無安打に終わった。2点を返した6回は、無死二、三塁で小川のフォークに三振。「(小川は)甘い球が1球もなかった。でもそこを何とかしないと」と突破口を見いだせなかった。
8月は4番に固定され、復調気配を示したが、9月に入り、23打数2安打と停滞気味。原監督は「神宮で1本も打てなかったね。でも明日から打つよ」と奮起に期待した。チームに対しても同じ思いだ。「今週はそこそこの戦いができた。明日1日、英気を養って、9連戦をしっかり行きます」。広島との首位攻防3連勝は確かなる力。悲観せずに、3連覇へラストスパートを切る。【広重竜太郎】




