<中日2-0阪神>◇7日◇ナゴヤドーム
阪神マウロ・ゴメス内野手(30)が痛恨の退場処分を食らってしまった。悪夢が起きたのは6回だ。1点を追う展開で、2死二塁だった。2球で追い込まれ、雄太の3球目は内角直球。際どいコースにストライクのジャッジが下されて見逃し三振になると、バットを逆さまにしてグリップで打席の内側に線を引く…。
球の軌道を示すかのようなジェスチャーだったが、原球審に侮辱行為とみなされて、来日初の退場となった。和田監督が抗議しても後の祭り。劣勢だっただけに、4番の不在は大きすぎるダメージだった。指揮官が「誰がいなくなっても痛い…」と渋い表情を見せれば、黒田ヘッドコーチも「線を引いただけ。あんなので(退場に)しない」とぶぜん。関川打撃コーチも「あれで侮辱行為というのも…。審判の判断だけど」と首をかしげた。
ゴメスにとってはこの日が30歳のバースデーだったが、少しばかり後味の悪さが残った。試合後、ゴメスは口を開くことなく大阪に戻った。完封負けした打線の窮状を示すかのような、象徴的な光景だった。【酒井俊作】



