4連敗中の阪神藤浪晋太郎投手(20)が巻き返しを誓った。12日広島戦での先発が予想される右腕は「打たれたことは仕方ない。反省するところは反省して、次にいかしたい」と話した。6日の中日戦では5試合連続となる初回失点を喫し、同点に追いついてもらった直後の6回にも勝ち越し適時打を許した。

 昨季は無類の強さを見せた得点圏で痛打される現状。そこは配球や試合の流れを考え、乗り越える。

 「配球や球筋は研究されていると思う。厳しいところを見逃されている。それを上回るだけの何かがないと」と言い聞かせた。さらに「去年はただ投げるだけだったんで。今年は先を読みながらというのもありますし、迷うこともある。それを経験しながら上のレベルにいきたい」と奮い立たせた。

 残り登板はわずかだが、逆転優勝とともに目標もある。「勝ち負けというのは運の問題もあるので。ただ、去年は10勝いってるんで勝ち星だけでも同じにしたい」。新人年から2年連続2桁勝利へはあと2勝。もちろん藤浪の勝ち星が「奇跡」への絶対条件であることは間違いない。