海を越え、甲子園でも「ケイ!」コールを-。阪神ランディ・メッセンジャー投手(33)が今日9日、巨人戦に先発する。今季は巨人戦の全7カードに先発し4勝負けなし。リーグトップ201奪三振の助っ人右腕がKの山を築けば、3戦目には甲子園をバックにエース能見が奮闘する。かすんだ逆転優勝への道を投手陣が切り開く。
これ以上、巨人から離されるわけにはいかない。メッセンジャーの目には「優勝」の2文字がはっきりと見えている。「勝てない相手はいない」-。テニスの男子シングルスで日本人初の4大大会決勝に進出した錦織圭のように、強い気持ちを抱きながらリーグ優勝へ突き進む。
「個人のタイトルもあるけれど、一番はチームだよ。優勝だけを考えていきたい」
個人タイトルには目もくれず、まだ体験したことのないリーグ優勝へ力強く語った。前回登板2日DeNA戦で、今季201奪三振を数えた。外国人枠が設定された52年以降では、12球団を見ても助っ人史上最多だった。K・K・K!
「1球で打ち取るのがオレの理想だ」とこだわりはないが、虎党に奪三振ショーを見せてくれるはずだ。
奪三振だけではない。11勝はDeNA久保、井納と並びハーラートップ。さらに防御率は3・06でリーグ4位だ。投手部門で軒並み上位にランクイン。ここまでチームを引っ張ってきた勝ち頭は、最後の最後まで逆転優勝を諦めない。
「特に巨人戦だから、みんなも気持ちを入れてくると思う。3連戦の初戦を任されるピッチャーとして勝ちを付けられる投球がしたい。チームを勢いづけられるし、3連戦をいいかたちで進められると思う」
ここまで首位巨人に負けなしの実績が、気持ちを強くさせる。7試合で4勝0敗。防御率1・94のGキラーぶり。前回の巨人戦登板は8月26日。8回2失点の力投で9回を託した守護神呉昇桓が1点リードを守りきれず、白星が消えた。「過去は過去。終わったことは気にしないよ」と笑顔。気持ちを切り替え、決戦のマウンドに上がる。
身長198センチ。「エア・ケイ」ばりの高いリリースポイントから剛球を投げ降ろし、最後に白星をつかむ。【宮崎えり子】



