<楽天8-7オリックス>◇9日◇コボスタ宮城
楽天が2日連続でサヨナラ勝ちした。7-7の9回2死二、三塁。嶋基宏捕手(29)は田代、平石両打撃コーチに「腹を決めろ」と送り出された。それまで4打席凡退だった。「代打でもおかしくない内容。我慢して使ってくれた」。感謝を込めて、オリックス平野佳の初球148キロを中前にはじき返した。サヨナラ打を放つと、あっという間にチームメートにもみくちゃにされた。
ようやく、優勝した昨季の強さが戻りつつある。8月30日から4連勝、1敗、4連勝。最大23あった借金は15まで減った。0・5ゲーム差で5位だったロッテも勝ったため、この日の最下位脱出はならなかったが、4位も狙える位置まで浮上している。大きな要因は打線を固定できるようになったこと。1番松井稼、3番岡島、5番銀次と、好調な3人を1人おきに配す。平石コーチは「誰かがダメでも前後が打つ。打てない人もバントや進塁打。つながってきた」。9回は、銀次の犠打に西田の進塁打があった。
残り23試合。CS圏内の3位まで8・5ゲーム差だが、嶋は「誰1人、諦めていません」と宣言した。この勢いが続けば、ミラクルが起こるかも知れない。【古川真弥】




