<日本ハム10-2ソフトバンク>◇9日◇東京ドーム
2戦連発で決めた!
日本ハム陽岱鋼外野手(27)が決勝の21号2ランを放った。同点に追いついた6回1死三塁、ソフトバンク先発スタンリッジの変化球を完璧に捉え、左翼席上段に運んだ。2安打2得点でチーム20試合ぶりの2桁得点を呼び込み、連敗ストップに大きく貢献した。
故郷の熱気を体いっぱいに吸った。同点とした直後の6回1死三塁。陽岱鋼が母国語の声援「加油(頑張れ)」を浴びて出番を迎えた。ここまで2打数無安打1三振。「良い気持ちで打席に入れた」と吹っ切った。狙い通りのスライダーを捉え、左翼席上段に突き刺した。決勝の21号2ラン。7日オリックス戦に続き2試合連続の1発。一塁側ベンチで待ち受けるチームメートと、軽やかなステップでタッチを交わしていった。
強烈な追い風を受け、ヒーローの座を射止めた。この日は「台湾
台東スペシャルナイター」が開催。現地から20人以上の報道陣が集結。県長の黄健庭氏が始球式を務めるなど、出身地が大々的にアピールされた。台湾では本人も知らぬ間にテレビ番組で特集が組まれるほどの人気と知名度を誇る。試合後には台湾メディアの取材後に日本の記者の取材に応じた。「舌がまわんないですよ」。自身だけが味わえる歓喜の余韻に浸った。
今季は右肩痛の影響で遠征先ではホテルで過ごすことが増えた。充実した時間に変えてくれたのがメンドーサと水原通訳。夜な夜な部屋に集まって肩を寄せ合いサッカーゲームを楽しんでいる。5日オリックス戦でメンドーサが約2カ月ぶりの白星。陽岱鋼は4打数無安打と「ゲーム仲間」を援護することが出来なかった悔しさを、1発で晴らした。
プロ9年目を迎え、飛躍的な進化を続けている。今季3度目の2試合連発。昨季までのプロ最多18本塁打を更新し続けるなど、決定力が増した。栗山監督は「カウントを有利にして打つことが出来ている」と成長に目を見張る。ソフトバンク、オリックスと上位2強との連戦が続く。上位追走に欠かせない、頼もしい主役は「ハッピーで~す!」と最後まで華やかに球場を盛り上げていた。【田中彩友美】



