<阪神2-6巨人>◇11日◇甲子園
むなしさだけが残った。おとこ気で託された今季最後の巨人戦。阪神能見篤史投手(35)は2カード分の思いを秘めて登ったであろうマウンドで、つまずいた。1回1死から調子が出ない。橋本に死球、坂本に四球、阿部にも四球で1死満塁。今季1試合平均2・09個の四死球を打者4人で上回った。さらに亀井に右前2点打、村田に左前2点打であっという間に4点を失った。
能見
(意識することは)いろいろあったけど、よーいどん、であれじゃあね。
7月31日ヤクルト戦(甲子園)以来となる梅野とのコンビ。配球にも偏りが生じ、息が合っているとは言いづらい展開だった。1回の3連続四死球で投じた17球のうち、直球は4球だけ。ゴロを打たせたい梅野の配球で、低めをはうような直球は選択されなかった。亀井にも変化球を3球続けて痛打、村田には内角を3球続けて打たれた。
能見
初回は慎重にいったけど、4点はちょっと重い。(長い回は)計算していないよ。
2回以降はなんとか踏ん張りを見せたが、攻撃陣にも元気はなく、結果は自己ワーストを更新する13敗目。5回5安打4失点でマウンドを去った。「最後はエースにかけてみたい気持ちがある」と送り出した中西投手コーチも「向かっていけなかったな。初回の四死球がすべて」と淡々。負の連鎖を能見も止めることはできなかった。「攻めろ!」。ファンのヤジがむなしく響いた。【池本泰尚】



