阪神西岡剛内野手(30)の来季残留が決定的となっていることが11日、分かった。この日、出場選手登録された西岡は自身初の国内FA権を取得した。試合前練習の後にFAについて「何も考えていないです」と話した。ただ、球団関係者によれば、西岡慰留を最重要課題としている球団はすでに水面下で残留要請を行っており、手ごたえを得ているという。「そういう(残留の)感触を得ている」と球団幹部が話すように、両者は大筋で合意している模様だ。

 13年に加入した西岡は移籍1年目からチームに新風を吹き込み、2位躍進に貢献した。今季は開幕3戦目の大ケガの影響で1軍はわずか13試合の出場にとどまっている。二塁の定位置は上本が台頭し、球団は来季へ向け、三塁手としてアスレチックス中島の獲得調査を行っている。西岡の立場は厳しいものになると予想されるが、それでも球団首脳は欠かせない戦力と判断している。FAは最終的に本人が決断するまで予断を許さないが、西岡は来季もタテジマを着ることになりそうだ。