日本ハム大谷翔平投手(20)の投打「二刀流」が、3年目の来季も継続される方針であることが12日、分かった。今季、投打とも主軸として「10勝&10発」を成し遂げるなど、積み上げてきた実績、経験を考慮し、本人と球団との間で「二刀流継続」でまとまった。大谷は今日13日のオリックス戦(札幌ドーム)で、11勝目をかけ先発する。

 大谷が、来季も球界の歴史を塗り替える「二刀流」挑戦を続ける。2年目の今季、すでに投打で昨季を上回る成績を残しており、本人と球団の双方で考えは一致した。

 先発ローテーションを担ってきた今季は、球宴で日本人最速の162キロをマークするなど、スピード、制球などすべての面でレベルアップ。ここまで10勝(4敗)を挙げ、防御率はリーグ2位の2・46と、投手陣の柱に成長した。

 クリーンアップを務める打者としても、7日オリックス戦では10号本塁打を放ち、メジャーでもベーブ・ルースしかいない「10勝&10発」を達成。打率も2割8分3厘と、2割3分台だった1年目から進化した。

 ベーブ・ルースは「13勝&11発」の記録を残した2年後には、投手としての出場がほぼなくなった。大谷は「まだまだやるべきことがある」と、現状に満足していない。栗山監督や首脳陣も、来季以降も投打でステップアップできると判断。同監督は「本当に人がやらないことをやろうとしているんだから。(誰かと)比較することが違う」と、さらに高いレベルの「二刀流」選手として、未来像を描いている。

 大谷はこの日、東京から札幌に移動後、有酸素運動などをこなした。2位オリックスとの3連戦で、今季最長の中9日の登板で初戦を任された。「しっかりとゲームをつくれればいいかなと思います」。CSでも戦う可能性が高く「あまり投げてない(今季1試合)ので、しっかり確かめたいです」と意気込んだ。

 残りシーズン、来季につなげるためにも全力投球する。