<日本ハム5-0オリックス>◇15日◇札幌ドーム

 日本ハムに、52年ぶりに「20盗塁カルテット」が誕生した。4回1死一、三塁。一塁走者の陽岱鋼外野手(27)が、今季20個目の盗塁となる二盗を決めた。37個の西川、25個の中島、21個の大引に続いて、4人目の20盗塁到達。同一シーズンで4人の20盗塁超えは、球団では前身である東映時代の62年以来52年ぶり通算3度目。日本ハムになってからは初めての記録になった。

 チーム盗塁数は「123」で両リーグトップに立つ。足攻の中心となる4人の盗塁数は「103」に上る。8月14日ロッテ戦(札幌ドーム)から1番西川、2番中島、3番で固定。足でかき回してチャンスメークし、中軸につなげている。この日、シーズン自己最多の92打点目を挙げた4番中田が象徴。進出濃厚なクライマックスシリーズ(CS)でも、相手バッテリーの脅威となる大きな武器となる攻撃パターンは数字でも証明された。

 1、2回に続けて二盗を決めた中島は言う。「積極性だけは、なくしちゃいけない。自分のやれることを全力でやりたい」。12球団一のスピードで、最後まで駆け抜ける。

 ▼日本ハムで4人がシーズン20盗塁超え。15日現在で盗塁数は西川37、中島25、大引21、陽岱鋼20。日本ハムで同一シーズンに4人が20盗塁超えを記録したのは、急映時代の48年(金山35、小鶴27、大下26、長持20)、東映時代の62年(毒島27、吉田26、西園寺24、張本23)に続いて3度目。パ・リーグでは11年ソフトバンク(本多60、川崎31、松田27、福田22)以来。