日本ハム大谷翔平投手(20)が今日21日に先発する楽天戦で、偉大な背中に並ぶ12勝目を狙う。登板前日のこの日は野手でスタメン出場せず、プルペンで約40球の投げ込みをするなど最終調整。勝てば、球団の高卒入団投手の2年目としては06年ダルビッシュ(レンジャーズ)の勝ち星と同数になる。満を持しての中7日の登板間隔。「(状態は)以前と変わらないですね。良くても悪くても、しっかりと試合をつくりたい」と自然体で、背番号11の前任者の記録に挑む心構えだ。

 背筋が伸びるニュースも届いた。前日19日に阪神藤浪が10勝目を挙げ、新人から2年連続2桁勝利。大谷はこの日の時点で1勝は上回るが、昨季は3勝止まりだった。「すごいなと思います。1年目、2年目とコンスタントに勝つのはすごいな、と思います」と感化され、スイッチが入った。蓄積疲労を解消するため投打の起用の両面で、ここ最近は出場機会が制限されている。「試合に出たいのは、みんな同じ。限られた中で結果を出していく」。うずく闘争心をエネルギーに、ダルビッシュの系譜を正真正銘、引き継ぐにいく。