ヤクルト小川淳司監督(57)が22日、成績不振の責任を取って今季限りで辞任すると表明した。都内の球団事務所で衣笠球団社長兼オーナー代行と会談し、了承された。小川監督は監督代行時代を含めた約5年間を「最後にこういう成績になり11年には優勝を逃した。トータルで言うと悔しいのひと言」と振り返った。

 それでも、スカウトや2軍監督なども歴任した功労者に、球団は来季も球団内に残ることを正式に打診する方針となった。衣笠社長は「具体的にはこれから」と前置きしたうえで「何らかの形で残っていただきたい気持ちはある」と、アドバイザー的な役割を託したい意向のようだ。小川監督は返事は保留。指揮を執る残り試合に集中する考えで、全体練習前には「全部勝つつもりで頑張ろう」と呼びかけた。来季新監督には真中チーフ打撃コーチの昇格が有力。2年連続Bクラスは確定したが、1つでも順位を上げて、バトンを託す。【浜本卓也】