今季限りで現役引退する日本ハム稲葉篤紀内野手(42)に、ちょっと“おかしな”引退記念品が贈られる。菓子業界の老舗、湖池屋(本社・東京)からポテトチップスが贈呈されることが22日、分かった。晩年は、大のスナック菓子好きも影響してか、過体重に悩んできた。そんな苦悩からも解放される。同社では1月には低カロリーポテチの無償提供も申し出ており、担当者は「これからは、思う存分食べてほしい」と、大好物で労をねぎらいたいとしている。

 破格のご褒美となりそうだ。ポテチは、稲葉に縁のある数字にかけて贈られる予定。現役生活20年であることから同社製品20キロ。背番号「41」から段ボール41箱分など…。12年に通算2000安打を達成したことから、同社製品を2000袋贈呈案も候補に挙がったが、「その量は当社には耐えられない数字なので断念しました」(同社担当者)。いずれにせよ、当分困らないほどの量が届きそうだ。

 感謝の思いも詰め込まれる。昨オフ、ポテチの食べ過ぎで体重増に悩む稲葉の現状を報道で知り、同社では球団を通じて本人にノンフライ製法の製品を贈った。後日、そのことを稲葉が別のイベントで紹介。同社担当者は「本当にうれしかった。何か恩返ししたいと思っていた」と、今回の経緯を説明した。引退試合となる10月5日楽天戦(札幌ドーム)に合わせて大量に贈るプランを進めている。惜しまれながら現役を終える稲葉だが、ポテチはやめられなさそうだ。【木下大輔】