ソフトバンク松田宣浩内野手(31)はカブス和田毅投手(33)との対戦を熱望した。日米野球に出場する侍ジャパンにタカ軍団から内川らと5人が選出。「和田さんと対戦したい。熱望です。キャンプの紅白戦でしかやったことがないし、メジャーリーガーの和田さんから打ちたい」。名だたる選手が集った大リーグ選抜から迷わず元同僚を指名した。

 松田は06年の入団年から紅白戦などで対戦したが、「あまり打っていない」と振り返る。和田は左肘手術から復活し、米挑戦3年目の今季メジャーに初昇格、4勝を挙げた。今回はソフトバンクがリーグ2連覇、日本一になった11年以来となる日本球界登板として注目される。メジャーでも通用する球の出どころが見えにくいフォームとの“再会”で、選手会長としてチームの中心になった自分の力を測るつもりだ。

 日の丸を背負うのは13年WBC以来となる。「WBCでも日の丸の重みを感じたし、自分の力を出し切れるようにしたい」。今回はフレッシュな顔ぶれが多く、自分より年上は内川と糸井だけ。役回りは心得ていた。「元気があるから選ばれたと思う。試合に出ようが、ベンチにいようが、元気を出して盛り上げる存在になりたい」。前回も侍ジャパン山本監督から「ハッスルボーイ。チームにとっても活気が出るプレーヤー」と認められ、「元気侍」として存在感を出した。和田からの一撃とともに、若きジャパンに勢いをつける。【押谷謙爾】