<セCSファーストステージ:阪神0-0広島>◇第2戦◇12日◇甲子園
守り勝ちの裏に阪神大和外野手(26)のスーパープレーがあった。2回1死一塁で中堅左に弾む小窪の打球…。スタートを切っていた一塁走者梵は一気に三塁へ。だが、大和は捕球すると間髪入れずに三塁へ矢のようなストライク送球-。タッチアウトの瞬間、梵は信じられないという表情で天を仰いだ。
「いいボールがいってよかった。(走者が三塁へ)行く気満々でしたからね。(送球は)今年、一番でしたね」
1死一、三塁のピンチが2死一塁の状況へ。先発能見を救うとともに広島打線の流れを寸断するビッグプレーだった。8番でフル出場した打撃では2試合とも無安打だったが、持ち前の守備力で球団初のステージ突破へ貢献した。
捕球と送球をほぼ同時に行ったかのような美技には、大和の能力が凝縮されていた。05年に高校生ドラフト4巡目で指名されたのも遊撃手として守備力を買われたから。チーム内外から「守備だけならNO・1」と評価を受けてきた。事実、今季、西岡と上本が離脱した際には二塁を守った。捕球からすぐに送球する内野手特有の動き。大和は肩が強く、外野手としてもこれを応用できる。内野守備でも一流と評される大和ならではのプレーだった。【鈴木忠平】



