<パCSファーストステージ:オリックス6-4日本ハム>◇第2戦◇12日◇京セラドーム大阪
進化の集大成を、ぶつけた。日本ハム上沢直之投手(20)が初の大舞台で粘投した。敵地の突き刺さる雰囲気を逆手に取った。「良い試合で投げさせてもらえる権利をもらった」。心に出来た余裕が投球につながった。1回から1安打、1四死球も許さない完全試合モード。決勝弾を放ったT-岡田は3打数3三振に封じた。6回に四球から崩れ失点、チームも敗れた。「僕がピンチをつくってしまったのでしょうがない」。うつむきながら反省も、堂々とした姿でチームを鼓舞した。
地道な努力を怠らず、積み重ねてきた。プロ3年目の1軍デビューと同時に、決戦で戦う力を蓄えてきた。シーズン中の登板後は、携帯電話で有料登録している「パ・リーグTV」でチェックするのが恒例。1人でブツブツ言いながら、投球フォームなどを入念に振り返っている。頭を使い、研究する20歳の姿は浦野ら先輩投手陣も目を見張っている。
経験を糧に、再び戦う準備は出来た。栗山監督は「プレッシャーある中で素晴らしかった」と好投を評価した。ソフトバンクとのファイナルステージに進出した場合は、また先発機会が巡ってくる予定。一層、頼もしさが増した上沢は「次の試合につながれば」と、笑顔で次のステージを見据えていた。【田中彩友美】
▼ポストシーズン初登板の上沢が6回1死までパーフェクト。プレーオフ、CSで先発して5回以上を完全に抑えたのは07年1S第1戦川上(中日=5回1/3)08年2S第5戦涌井(西武=6回2/3)に次いで3人目。日本シリーズでは過去5人いるが、ポストシーズン初登板で記録したのは79年日本シリーズ第2戦山根(広島=5回)に次いで2人目。



