楽天が佐藤義則投手コーチ(60)、鈴木康友内野守備走塁コーチ(55)、三輪隆バッテリーコーチ(44)と来季契約を結ばないことが13日、分かった。佐藤、鈴木両コーチは、最下位低迷の責任を取り退団する。三輪コーチは、フロント入りを打診されている。

 投球メカニックの専門家が楽天を去る。佐藤コーチは野村監督時代の09年に楽天入り。11年からは、阪神時代に仕えた星野監督に再び仕えることになった。その星野監督から「ヨシのメカニックは完璧」と信頼され、指導にあたった。田中擁する投手陣を整備し、昨季の日本一に貢献。だが、今季は受難の連続だった。故障者が重なり、チーム防御率は昨季のリーグ2位3・51から同5位3・97に後退。5月末からは休養した星野監督に代わり監督代行を務めたが、9勝14敗と振るわなかった。

 なお、今日14日にはコボスタ宮城で秋季練習が始まるが、指揮官不在のスタートとなりそうだ。球団は、大久保2軍監督を新監督に昇格させることを決めたが、発表は未定。球団内部の最終手続きに時間を要している模様だ。球団関係者は「少し遅れる」と話した。