「緒方監督」がきょう15日、誕生する。広島は14日、緒方孝市野手総合コーチ(45)に正式に監督就任要請を行った。緒方コーチはこれを内諾、同時に来季へ向けた話し合いを3時間以上も行った。15日に松田元オーナー(63)と会談し、就任が正式発表される。2年連続3位から悲願の優勝を目指す来季、たたき上げの苦労人が指揮を執る。
午前10時すぎ、マツダスタジアムに姿を見せた緒方コーチは鈴木球団本部長との話し合いに臨んだ。そのまま会談は午後1時すぎにまでおよんだ。冒頭、鈴木本部長から次期監督の正式要請が行われ、緒方コーチはこれを内諾。報道陣に内容を率直に明かした。
「来年から監督として頑張ってもらいたい、ということでした。正直、断る理由はない。ここまでチームの力になりたいという思いで(専任)コーチとして5年間やってきた。今後については明日(15日)正式にお話ししますが、前向きに考えています」
監督就任への障害は何もない。それよりも緒方コーチの気持ちは早々と来季へ向いていた。コーチングスタッフ、ドラフト、外国人補強…。「そういえばコーヒー1杯を飲んだだけ。ノドがカラカラですね」(緒方コーチ)と苦笑するほど、熱心に話し合った。
鈴木本部長は「お互いに遠慮なくいろいろと話したよ。彼は持論がコーチも若いころから(1軍で)育ててもいいということなんで、そんな話もした。うちは監督でチーム方針が大きく変わることはないけれど、新監督の味も出していきたい」。熱心に語る緒方コーチに、来季以降の戦いへ、あらためて手応えを感じた様子だ。
ドラフト3位で佐賀の公立高校・鳥栖から入団、2軍での下積み、度重なるケガを乗り越え、たゆまぬ努力で一流選手になった。そんな男が、今度は指揮官として、悲願の優勝へ向かうチームに貢献する。【編集委員・高原寿夫】



