あと7勝をもぎ取る道のりが始まる。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで阪神を迎え撃つ巨人は14日、東京ドームで約3時間の全体練習を行った。原辰徳監督(56)は「暴れる時間が来る。3つ取る」と宣言。伝統の一戦を制し、3年連続の日本シリーズへ歩を進める。
不安は何もなかった。原監督はシートノックを見守ると、待ち受ける人垣に身を委ね、けれん味なく抱負を語った。「心地よく時間を使って、やれることをやり切って、明日を迎えられる。いよいよだな、と。暴れる時間が、いよいよ来る。暴れていきたい。3つ取る」と雄々しかった。返す刀で「接戦になる。1点、1点と積み重ねる。相手は勢いを持って、強気にくる。しっかりと、上をいけるようにチャレンジする」としのぎ合いを歓迎した。
「一戦必勝を貫いて」とシンプル極まりなかった。ここから先の戦いを制するために、1年かけて引き出しを増やしてきた。
日本シリーズ第7戦を意識した「第7戦法」。内野5人制を筆頭とした独創的な守備シフト。打順の概念を壊し、つなぎと決めの線引きを撤廃した波状攻撃。イニングまたぎをいとわない、ダイナミックな継投…。球界のセオリーに挑み、壊し、リーグ3連覇を果たした自負がある。短期決戦を勝てるチームか、の問いに「僕の口からは言えない。でも、たくましくなっていると思う」と答えた。いかなる戦況になろうと、柔軟に対応して勝つ。
固有名詞は「野手では阿部、村田。投手では内海、杉内。引っ張っていってもらいたい」と、自慢の銘柄を挙げた。「奇襲という戦術を用いたことは、ないですね」とも言った。相手先発が右だろうと、左だろうと「幸い、大きく打順を変える必要はない」と戦力を信じている。先陣はもちろん、エース内海。平成の横綱野球を披露する。【宮下敬至】



