落合アタックにグラリだ。今季国内FA権を取得した中日山井大介投手(36)が17日、残留へと傾きつつあることが分かった。現在、鳥取のジム「ワールドウィング」で自主トレ中の右腕は「まだはっきりとは決めていない」と改めて権利行使を含めて熟考する構えを示した。

 ただ、今月9日に落合GMらと行った残留交渉が好印象だったことは事実だ。じっくりと球団首脳と話し合い「球団の気持ちは伝わった。それなりの言葉ももらった」と振り返った。

 カギを握るのは早ければ今月末に行われる2回目の交渉だ。前回交渉では今季、最多勝と最高勝率の2冠に輝いたことも踏まえ、推定年俸6000万円からの大幅増と複数年契約を提示された模様だ。

 山井は「絶対(FA宣言)しないとも言えない。納得できれば(しない)。もう1度球団と話をしてしっかりと決めたい」と今後の交渉で最終的な判断を下す考えだ。現状でははっきりとした答えは出ていないが、13年間プレーした中日に愛情を持っていることは確かだ。一気に決着となる可能性は十分にある。