<セCSファイナルステージ:巨人2-4阪神>◇第3戦◇17日◇東京ドーム
巨人が徳俵に追い込まれた。CSファイナルステージ第3戦も阪神に屈し、3連敗で王手をかけられた。難敵メッセンジャーから3回までに2点を奪うも、6回に追い付かれた。勝負どころの7回、セットアッパーの山口がつかまり、相手4番ゴメスに2点適時打を打たれた。リーグ3連覇の王者が、見せ場なしで終わるわけにはいかない。大一番だ。
巨人が、東京ドームで、阪神に3連敗して、王手を許した。原辰徳監督(56)は開口一番「現実的に、こういう数字になった。しっかり受け止めて。まだ、勝負はこれから」と大きな声で言った。14年シーズンの剣が峰が訪れた。
非公開練習を繰り返してチームプレーの精度を高め、万全でCSに臨んだ。「暴れる時間が、いよいよ来る。暴れていきたい。3つ取る。阿部、村田、内海、杉内。引っ張ってもらいたい」と、実力者の名前を出して鼓舞した。村田こそ3試合で打率4割も、阿部は1割8分2厘。相手4番、ゴメスの前ではかすんでしまう。内海、この日先発の杉内も本来の力を出し切れない。同点の7回、頼みの山口までが崩れた。
コンディションが悪かった。球速は変わらなくとも球威が違った。1死二、三塁でゴメスだった。144キロのインコースを簡単に振り抜かれた。重すぎる2点適時打で徳俵に足がかかった。7年連続で60試合登板。何百試合も助けてもらった。「僕のせいで負けた。登板があれば、この悔しい気持ちをぶつけて頑張りたい」と言う左腕は責められないし、現実問題、この重責が務まる代役がいない。
看板たちが躍動できない。短期決戦は、シーズンと違って復調を待つ時間的な余裕がない。客観的に見れば、手詰まりにも思える。しかし、もちろん、阪神に無抵抗のジ・エンドなど、あり得ない。原監督は「1点、2点といい形で入った。でも2点で、守り切るのは難しい。クリーンアップにあれだけ打たれていると、こういう展開になる」と冷静に敗因を整理した。最後に、無安打の坂本、長野に対してこう言った。「明日から爆発するよ」。徳俵の巨人はしぶとい。四の五の言わずに第4戦、勝つしかない。【宮下敬至】
▼巨人が今季公式戦では1度もなかった東京ドームでの同一カード3連敗を喫した。日本シリーズをかけたCS最終Sで1位チームが初戦から3連敗は巨人が07、12年にいずれも中日に喫して以来3度目。07年は当時5試合制のため3試合で敗退したが、12年は3連勝と盛り返してシリーズに進出した。



