<セCSファイナルステージ:巨人4-8阪神>◇第4戦◇18日◇東京ドーム
29年ぶりの日本一再現へ、これは吉兆にほかならない。阪神が初の日本一に輝いた85年の日本シリーズ第6戦以来となる、ポストシーズン(PS)で1試合3本塁打。2回までの3発で巨人を粉砕した。まずはマット・マートン外野手(33)が強烈な先制パンチでチームを勢いづけた。
マートン
シンプルに初回のいい場面で力を入れすぎずに、ストライクに入ってきたボールをしっかりたたけたよ。
1回2死一、二塁、1ボールからの2球目だった。真ん中へ甘く入ったフォークを一振り。高々と上がった打球は、左中間スタンド中段まで届く特大の3ランで先制。そして福留孝介外野手(37)も右翼席への豪快な2者連続アーチで続き、いきなり大きなアドバンテージを握った。
そして、苦しい1年を過ごした男にも、大きなご褒美が待っていた。西岡剛内野手(30)が、勝利への流れを決定づけた。2回1死二塁、高めのボールゾーンに向かう直球を強振し、完璧に振り抜いた弾道は右翼席に刺さった。今季初アーチの2ランで、リードを6点に広げた。
西岡
ケガをして1年間、シーズンを戦っていない。チームとして集大成の試合で1番に起用されて期待に応えたかった。
3月30日、巨人戦で守備中に福留と交錯して後頭部を強打。救急搬送され、選手生命すら危ぶまれる重傷にあった。試練の日々を過ごしても、野球への情熱を燃やし続けた。この日も5回に中前打、8回は左前に運んで猛打賞。三塁守備でも、6回に長野のライナーをダイビングキャッチした。「チームは違うけど4点差をひっくり返されたこともある」と気を緩めず、攻守で奮闘した。ロッテ時代の10年には3位からCSを突破し、日本一に。「ロッテだったら(CS突破で)ビールかけをするけど、阪神はしない。シーズン1位を目指して優勝しないと」。美酒は日本シリーズを制して味わえばいい。



