あるぞ18連投~!

 阪神呉昇桓投手(32)は、日本シリーズ全試合登板もかかってこいだ。CSではファーストステージから全6試合に登板。計8回1/3を投げ6安打2失点10奪三振に抑え、4セーブ、1ホールドをマークした。シーズン最終盤を含めるとここまで11連投。鉄腕が評価され、最優秀選手賞を受賞した。次なるステージへ向け19日、リミッター完全解除を宣言した。

 「1年の最後。後ろを考えずにやっていきたいと思います。すべてを出し切ります」

 状況は整っている。日本シリーズは2戦、移動日、3戦、移動日、2戦の日程で、連投しやすい状況にある。黒田ヘッドコーチは「全試合?

 それぐらいの体力はあるからな。(イニングまたぎも)移動日もあるから、展開によっては考える」と含みを持たせた。呉昇桓も「試合がない日を挟めば連投にはならない」というのが持論だから頼もしい。

 セーブ数がクローズアップされがちだが、シーズンでもチーム最多の64試合に登板している。8回まで行けば、呉昇桓がなんとかしてくれる。超人的なスタミナを持つ男が、頂上決戦でもチームを後ろから支える。【池本泰尚】