今季、国内FA権を取得したオリックス金子千尋投手(30)が19日、シーズン終了後、初めてほっともっと神戸を訪れ、キャッチボールなど約4時間、自主トレした。チームは26日までオフだが、金子は侍ジャパンのメンバーに選ばれており「日米野球(11月10日から)もあるのでやっておかないと」と練習を始めた。

 シーズン終了後、FA権については「考えてないです。今の時点で考えようとも思っていません」と話したが、この日も「何も考えてないです」と心境に変化がないことを強調。球団と話し合いをしたかについても「僕からいうことじゃないです」とした。

 球団は、インセンティブ(出来高)を含み最大3年15億円という大型複数年契約を用意してエースの残留を目指している。球団幹部はこの日までに金子との交渉はないとしたが、近日中に話し合いたい考え。FA宣言すれば、争奪戦必至の情勢だけに、残留交渉の行方が注目される。