巨人菅野智之投手(25)が長期の異国トレで来季に臨む。22日、東京ドームで行われた「東京ドームMVP賞」の授賞式に出席。今季は最優秀防御率を獲得する一方で、故障により2度も離脱した。来季へ「最低限だけど、最大の目標は1年間ローテを守ること。成績は後からついてくる」と誓いを立てた。

 オフの過ごし方を見直す。昨季は12月中旬のハワイ優勝旅行から米アリゾナへ自主トレへ出発。1月中旬に帰国し、国内調整でキャンプに臨んだが、背中を痛めて出遅れた。「帰ってから日本での寒さ(への順応)が難しかった。来年の1月は暖かいところで長くやる」とプランを明かした。今回は12月初旬にアリゾナ入りし、そこから直接、ハワイV旅行へ行き、再びアリゾナへUターン。1度、帰国してから年明けに選定中の南国で調整のペースを上げる青写真だ。

 授賞式後はジャイアンツ球場で約2時間、汗を流した。右肘痛も順調に回復し、今日23日は故障後、初めてブルペン入りする予定。立ち投げで20~40球程度で感触を確かめる。ほぼ2カ月を異国での地で鍛錬に充てるのも決意の表れ。「開幕投手を今年、任されて来年は別の人じゃ悔しい。何年も続けて任されるように責任を持っていいスタートを切りたい」。プロ3年目への戦いは、もう始まっている。【広重竜太郎】