来季は日本語ペラペラになっちゃうよ!

 日本ハムのルイス・メンドーサ投手(30)が自身に珍ノルマを課した。22日、新千歳空港からハワイ・ホノルル経由で自宅のあるメキシコへ向かった。今オフの目標として「日本語の単語を最低100個は覚えて帰ってきたいね」と宣言。来日2年目の飛躍へ、日本語力の大幅アップを誓った。

 壮大な野望がある。今季は「おはよう」や「おつかれさま」などの簡単なあいさつ程度しか覚えられなかった。シーズン中の休日はモニカ夫人と外出するのが恒例。日本の文化を満喫したが、コミュニケーションには苦労したという。つかの間の休息を前に手を打った。「アプリを何個かダウンロードしたんだ」とスマートフォンに日本語学習用のアプリを複数取得。「通訳がいらないくらいになりたいね」とやる気満々だ。

 ノルマ達成となれば、見送りにきた水原通訳に「クビだね。なんちゃって。アハハ」と、さわやかなジョークで笑い飛ばした。今季は同通訳のサポートもあって先発ローテーションの柱として活躍。26試合で7勝13敗、防御率3・89。黒星は先行したがチームトップの162イニングを投げた。「自分の期待通りの結果にはならなかったね。でも来年は絶対いい成績を残すよ」。意気込む理由もある。モニカ夫人が第1子を妊娠中。来年5月に誕生予定で「その準備もしないとね」。日本語の話せる陽気な新米パパとして、頼もしく帰ってくる。【木下大輔】