日本一奪還へ、3カテゴリーの外国人選手を見極める。楽天が秋季キャンプ中に外国人6選手をテストすることが3日、分かった。球団関係者は「今年は外国人補強がうまくいかなかった。来季はそうならないようにいろんな選手を試して、見極めたい」と話した。その言葉通り、今日4日から、独立リーグ組、メキシカンリーグ組、再登板組と3タイプの外国人選手をじっくり吟味していく。

 まずは四国アイランドリーグで活躍した右腕2人をチェックする。香川のルーカス・アーバイン投手(25)と高知のピート・パリーセ投手(29)だ。アーバインはテンポの良い投球が持ち味で、パリーセは制球の良さが売り。10日間程度練習に参加させる。続いて、メキシカンリーグの野手2人。打撃に期待が寄せられる。キャンプ終盤には過去に楽天に在籍したジム・ハウザー投手(30)とケニー・レイ投手(39=ラミゴ)もテストする予定だ。

 6人という人数と、在籍した2投手を含めた“国内組”の多さには理由がある。今季は10人の外国人が所属したが、1軍に定着したのはジョーンズ、ファルケンボーグ、クルーズの3選手だけ。メジャー通算150発のユーキリス、メジャー9勝左腕のブラックリーは高額年俸に見合うだけの活躍ができなかった。そのため、日本球界でプレーし、適応できる保証があるというのが重要視されたようだ。最下位からの巻き返しへ、よりどりみどりの原石の山から輝く逸材を探す。