日本ハム中村勝投手(22)と上沢直之投手(20)が、若侍のWエースに指名された。3日、侍ジャパン21U(21歳以下)代表の両右腕が、ジャイアンツ球場で巨人2軍との強化試合に登板した。

 先発の中村、2番手の上沢ともに2回ずつ無失点リレーを見せた。調子が良くなかったという中村は「悪いなりに抑えられた」と手応えを感じていた。同チームの“初陣”の先発を任せた平田監督(現阪神2軍監督)も「さすがですね。言っていいのかな、開幕投手って。隠すことも何もない」と第1回21Uワールドカップ(台湾)の初戦、7日オーストラリア戦の先発を明言した。

 今季8勝を挙げた2人が投手陣の軸になる。平田監督は「彼ら2人が主になる。1戦目、2戦目に投げることになると思います」と、2戦目の8日ベネズエラ戦は上沢が先発することも明かした。国際舞台が初めての上沢も自分の立ち位置を自負する。メンバーの中では1軍実績もあり「結果を残さないといけないポジション」と気合が入る。

 オーバーエージ枠で選出された中村も自覚十分。「僕ら2人が…という気持ちはある。しっかり準備したい」。日本ハムの若き右腕2人が、世界の頂点へ大車輪の活躍を誓った。【木下大輔】