ソフトバンク佐藤義則投手コーチ(60)が連日の熱血指導を展開した。12日はブルペンで、昨年のドラフト1位、加治屋蓮投手(22)にアドバイス。「正面を向いて投げる癖がある。回転で投げろ。腕だけで投げないように」「ヒジを低くしないように投げろ」と指摘した。

 昨年は右足骨折などで出遅れ、1軍登板はなし。右の本格派として、来季は飛躍が期待されている。146球の投球練習を行い、土台作りに懸命だ。「分かりやすく教えてもらった。まずは理にかなったフォームを身につけたい」。ソフトバンクは即戦力補強に積極的だが、若手クラスで1軍を狙う素材も充実している。日本ハムや楽天で実績を残した名コーチを招き、投手力の底上げを図る。「指導したって言われても、それが俺の仕事じゃないか…」と佐藤コーチは笑い飛ばして、球場を後にした。