<21UW杯:日本15-0チェコ>◇13日◇2次リーグ◇台湾・台中

 第1回21Uワールド杯で日本が2次リーグ初戦のチェコ戦に5回コールド勝ちした。4番近藤健介捕手(21=日本ハム)が自身今大会第1号の3ランを放つなど12安打で圧倒。先発中村勝投手(22=日本ハム)が4回をパーフェクト投球した。今日14日の韓国戦に勝てば決勝戦進出が決定する。

 4番近藤のダイヤモンドを回る足取りは軽かった。3回無死二、三塁。絶好のチャンスに打席が回ってきた。カウント3-1から高めに浮いた球を一振りだった。大きな当たりはそのまま右中間スタンドへと吸い込まれた。

 ようやく出たアーチに近藤も「つなぐ意識でいきました。ランナーもかえすことができたし、その後にチームも勢いに乗ってくれた。明日、明後日と大事な試合になってくるので(1本出て)大きかったですね」と笑みがこぼれた。終わってみればチーム12安打15得点の5回コールド勝ち。4番の1発から打線に火が付いた。

 1次リーグ4試合を終えて13打数3安打3打点。打率2割3分1厘と好調の打線の中で、なかなか結果が出ていなかった。この日もフリー打撃が終了後、ベンチ裏で試合前までティー打撃に取り組んだ。ギリギリまで自分の打撃を高めていた。

 平田勝男監督(55)は「今日の1発は本人にとっても、チームにとっても大きな1発だよ。ずっと悪くなかったけど、結果が出なかった。モヤモヤが晴れたんじゃないかな」と話した。今日14日韓国戦に勝てば、決勝戦進出が決まる。大事な1戦でも主砲の一弾に期待が高まる。【宮崎えり子】