秋季キャンプ参加中の中日若松駿太投手(19)が、目からうろこだ。16日、ナゴヤ球場の投球練習中。40球を投げ終えたところで谷繁元信兼任監督(43)から声をかけられた。身ぶり手ぶりでリリースについて助言を受けると投球が激変。伸びのあるボールがミットに収まった。

 来季3年目を迎える右腕は貴重なアドバイスに感謝しきりだ。「腕をしならせるということ。これまで何度かアドバイスしていただいたことはあるけど、技術的なことを教えてもらったのは初めて。勉強になりました」と頭を下げた。

 谷繁兼任監督にとっては狙い通りだった。この日は野手の休養日。本来なら指揮官も休みだが、若手投手の状態を見極めるため、休みを振り替えて指導した。練習後には「若い選手はみんな期待していますよ」とニコリと笑った。プロ未勝利の19歳が来季の戦力になる可能性は十分にある。