「幕張のリアル半沢直樹」こと、ロッテ山室晋也球団社長(54)が、またチーム改革に乗り出した。26日、QVCマリンの球団事務所での仕事納めで、来年4月から毎月ファン感謝デーを実施する画期的なプランを発表。「岡田選手会長やキャプテンの鈴木が協力を申し出てくれている。それを最大化するのが我々の仕事。月に1回、ファン感謝デーをやっていこう。盛り上げていこう。ファンサービスを大々的にやっていこう」と高らかに宣言した。

 開幕後、ファンが集まりやすい週末に開催し、年間で6~8回を予定。デーゲーム後などに選手とファンの触れ合いの場をつくる。2月には年間スケジュールを発表する予定で、プロジェクトチームを中心に選手会の意見を聞きながら詳細を決めていく。

 今季の観客動員は122万3915人で12球団最下位。11位のヤクルトが143万8755人で、差は大きく切実な問題だ。「ファンの満足度を上げたい。年間で2割の観客増を考えている。そうすれば最下位からも脱出できる」と同社長は説明した。シーズンシートやファンクラブの申し込みは前年比120%以上を記録しており、これを持続させたいという。

 現在、QVCマリンの音響設備をデジタル化するなど、総額5億円をかけて改修中。来季はより臨場感ある空間演出をしていく計画もある。ヒーローインタビュー賞の設立、みずほ看板弾にポケットマネー100万円に続く、山室社長の改革第3弾。まだ隠しているプランもあるという。2015年はロッテのファンサービス改革元年になるかもしれない。【竹内智信】