日本ハム栗山英樹監督(53)が「スーパー落第」からの大逆襲を宣言した。26日に札幌市内の球団事務所で行われた仕事納めに出席。「よくできました」など通知表の評価基準に例え、就任3年目の今季の自己採点を下した。「オレは『最低です、あなたは…』くらい。そんなのはないか」と辛口ジャッジ。「5段階評価の『1』くらい」と切り捨てた。

 覚悟が、にじんでいた。大谷の今季は「全然、成長していないよね。『もっとがんばりましょう』だよ。5段階の『2』くらい」と断定した。潜在能力を持て余しているとの観点から、厳しい見方。直後、自身をバッサリ。来季は「申し訳ないけれど、やりたいようにやる。花を咲かせるのか、枯れさせるのか。チームにとって重要な1年」とまで口にし、追い込んだ。

 白紙の状態から来季、常勝球団の再生を狙う。早期通達して選手の自覚を促してきた、これまでの開幕投手の選択法でも明らかだ。大本命はチームトップ11勝の大谷。栗山監督は「あまりに当たり前すぎる」と現時点で保留するほど、今季までを完全リセットして出直す。勝負の15年は「よくできました」と総括できるよう、思案を巡らせて年を越す。【高山通史】