完治の近道はソフトボールトレーニングだ!

 巨人ドラフト4位の田中大輝投手(22=国学院大)が3日、熊本市内のホテルで行われた激励会に参加した。集まった約200人の前で「1年間戦える体を作って、先発ローテに入りたい」と誓った。昨年7月に大学日本代表に選ばれた後、左肩を故障。秋季リーグ戦は登板のないまま大学野球を終えた。8月からのノースロー調整を経て、12月上旬から投げられるまでに回復した。「いまは20~30メートルの距離までキャッチボールできるようになった」と順調に回復していると口にした。

 故障で弱点に気づいた。「課題はインナーマッスルと柔軟性です」。先発として期待される左腕は、1年間戦える肩を作るために、キャッチボール再開と並行して、硬球以外のボールでの投球の時間をつくった。「ソフトボール、ハンドボールを投げてインナーマッスルを鍛えてます。感覚としても良いと思います」と明かした。

 無理せず負荷をかけることで左肩は順調に回復。ドラフト指名直後は春季キャンプは間に合わないと言われたが、間に合う可能性も出てきた。「慌てずにやる予定だけど、早く投げられると良いです」。新たなメニュー導入が開幕1軍を後押ししそうだ。【細江純平】