球界の「キング・カズ」を目指す。ヤクルト由規投手(25)が4日、仙台市内で、自身の背番号「11」が入ったサッカー日本代表のユニホーム姿で自主トレを公開した。「11」といえば三浦知良(47=J2横浜FC)も着用する背番号。プロ30年目となる今季も、第一線で現役を続ける「KING」を目標に、右肩痛で3年間遠ざかる1軍マウンドを目指す。

 サッカー日本代表のユニホーム、背番「11」が躍動した。年明け3度目となるブルペン入りだった。直球に加え、スライダー、カーブなど変化球を交え、計37球を投げた。右肩のけがで、11年9月3日の巨人戦(神宮)を最後に1軍未勝利。「やっぱり神宮で投げることが1番の目標。今年は勝負の年。オーバーワークしないように、キャンプで1軍に入れるように調整します」と覚悟を口にした。

 今季にかける思いは、サムライブルーの「11」にも表れていた。47歳でも現役で走り続ける「キング・カズ」の代名詞的な番号。生きる伝説も98年のフランスW杯には、まさかのメンバー漏れ。由規は「あれだけ年をとられても、現役でやられていることがすごい。目指していきたい存在」と尊敬する。挫折を味わってもはい上がる姿に、自然と今の自分の姿が重なった。

 復活へ、神にもすがる思いだ。昨年12月中旬、単身でパワースポットで有名な京都・伏見稲荷を訪れた。10年には、自主トレ先の米アリゾナにあるパワースポット「セドナ」を訪問。初の2桁勝利となる12勝(9敗)を挙げたこともあり、スピリチュアルパワーにもあやかった。前日3日には仙台市内の大崎八幡宮へ初詣へ訪れ「大吉」のおみくじを引いた。「『焦らずに』と書いてありました。僕自身も(復活を)期待している」。キング・カズのように長くプロで活躍を-。その一心で復活への道を進む。【栗田尚樹】

 ◆背番号11

 野球では主戦投手の背番だ。通算310勝の巨人別所をはじめ、阪神村山は永久欠番。巨人斎藤投手コーチや近鉄野茂も11だった。今季は西武岸、巨人久保、中日川上、DeNA山口、日本ハム大谷らが背負う。昨年のサッカーW杯では、ドイツ代表クローゼ、オランダ代表ロッベン、コートジボワール代表ドログバらが11だった。