阪神は海外FA宣言してメジャー移籍を目指す鳥谷敬内野手(33)の残留を強く望む。5日、仕事始めの年賀式に臨んだ南信男球団社長(60)は「一番大きいのは鳥谷君です。残ってくれると信じていますけど」と話した。年末年始はメジャーのFA市場に大きな動きがなく、年明けも進展がなかった。

 鳥谷とは昨年から粘り強く複数回の交渉を重ねて慰留し、最終回答を待つ段階だが、昨年12月25日に鳥谷から返答の越年を申し出る連絡が来ていた。今オフはFAでの補強が失敗に終わり、キャプテンの残留は戦力構想を固める上でも不可欠。高野球団本部長も「絶対に欠かせません」と語気を強める。球団側は1月中旬を返事の期限に定めており、決断が注目される。