4文字に、プロで生き抜く覚悟を込めた。ロッテのドラフト2位田中英祐投手(22=京大)が6日、京大近くの吉田神社を参拝。絵馬に「日々成長」と書き記した。今日7日には、4年間住み慣れた京都を離れ、埼玉にあるロッテの選手寮に入る。いよいよ、京大初のプロ野球選手としての人生が始まる。

 大手商社の内定を断り、勝負の世界に飛び込む。吉田神社を参拝した田中に、迷いはなかった。絵馬を前にペンを取ると、サッと「日々成長」と書き込んだ。「胸に秘めた思いだったんですが今まで以上に(環境が)変わる。1年1年が勝負になる。あえて口に出しました」と言って意図を明かした。

 田中

 1日1日、何かしら意味を持って、1歩1歩、成長できるように。実際、まだ(プロでは)野球を始めていないけど、成長することは変わらない。絶対、1日1日、意味があるようにやっていきたい。

 ここまでの歩みは“成長”そのものだ。兵庫屈指の進学校・白陵から京大に進んだ4年前、プロに入るなんて「絶対に想像できませんでした」。だが、エースとして経験を重ね「精神的に強くなったと思います。高校までが弱すぎました。チームを背負って投げる責任感。この4年間は大きい」と、自らも成長を実感できるところまで来た。

 そんな田中に、女神様のご加護が舞い降りた。2日に、兵庫・三宮の生田神社に初詣。おみくじを引くと大吉だった。「心静かに事に当たればいい」のお告げに、心が引き締まった。生田神社が祭る稚日女尊(わかひるめのみこと)は、成長の女神。縁起良く、新年を迎えた。

 もちろん、プロでも歩みを止めない。何を成長させたいか聞かれると、「具体的には分かりません。どこが通用するか、しないのか、まだ分からないので。ただ、評価されている部分は出していければいい」と理路整然と答えた。今日7日の入寮を前に「後悔のない1年にしたい」と決意した。日々成長。1歩ずつ、大きくなる。【古川真弥】