ソフトバンク寺原隼人投手(31)が軟球ながら今年初投げを行った。18日、福岡・柳川市での野球教室に参加。マウンドから1球、気持ちよくストライクを投げ込んだ。きれいな回転の直球に小学生たちは大喜び。「軽く投げただけですよ」と寺原も笑顔がはじけた。

 昨年5月に手術した右膝はまだ痛みが残っている。「うまく付き合っていかないといけない。なるべく痛みが出ないフォームで投げたい。力の入ったフォームで力のある球を投げたい」。今季プロ14年目、32歳を迎える。もう入団時の剛速球にはこだわらない。納得のいくキレさえ戻れば十分開幕ローテーションは争えると考えている。

 現在、西戸崎合宿所で自主トレ中。今週中にスパイクを履きノックを受け、週末にもブルペン投球を行う。「2月で無理してダメになっては。オープン戦で投げられるようにして、競争したい」。膝の痛みと闘いながらも、しっかり開幕ローテをつかみ取る。【石橋隆雄】