【グアム(米国)22日=久保賢吾】巨人阿部慎之助捕手(35)と内海哲也投手(32)がグアムでの自主トレ組を軸に、リーグ4連覇を勝ち取ることを誓った。21日の夜に、投手陣と野手陣合同で決起集会を兼ねたバーベキュー大会を開催。冒頭に阿部が「ここにいるメンバーがタイトルを取って、リーグ4連覇、日本一に貢献しよう」と呼び掛け、締めのあいさつで内海も「投手7人で70勝する」と宣言した。

 波の音が聞こえる。肉の焼けた香ばしい匂いが漂う中、総勢26人の前で、乾杯のあいさつに立った阿部が高らかに宣言した。

 阿部

 みんな一生懸命、練習をやった。俺たちはこれだけやったんだ、ということを自信に、ここにいるメンバーがタイトルを取って、リーグ4連覇、日本一に貢献しよう。

 グラスのぶつかる音が、リーグ4連覇を導く鐘のように響いた。宿泊するアウトリガーホテルのバーベキュー会場。阿部ら野手組、内海ら投手組、スタッフも集まって、初の決起集会が開催された。気が付けば、阿部の座ったテーブルの周りに若手投手陣が移動した。

 今村、宮国、小山、笠原が、リーダーの目を必死に凝視した。阿部は自分の考えを率直に伝え、グッと背中を押した。少し離れた席には、内海の隣に坂本が座った。今季から主将を任される男は、内海のリーダー論を聞き入った。「俺はお前をサポートする」と声をかけ、「僕も頑張ります」と決意を込めた。

 熱く、充実の3時間はあっという間だった。締めのあいさつ。「投手陣7人、全員で60勝します」と宣言した内海に、強烈なツッコミが飛んだ。「おい、7人だろ?

 70勝だ。小せぇこと言うな」。声の主は阿部。「はい!

 70勝です!」。大きな拍手と笑顔に包まれた。

 部屋に戻って、内海は決意に満ちた表情で話した。「もう1回、投手陣のテッペンを目指す。ここで終われば、普通の野球選手。それで終わるのか、もう1度はい上がって、200勝に近づくのか。15勝、そこを目標に頑張る」とエース復権を初めて語った。「スタッフの頑張りに応えるのは結果」。阿部、内海が声をそろえた。