100%で恩返しだ!

 2軍高知・安芸キャンプスタートの阪神新井良太内野手(31)が24日、首脳陣の配慮を感謝した。振り分け決定から一夜明け、神戸市内のホテルでイベントに出席。当初は1軍スタートを希望したが、首脳陣の配慮が良太の気持ちを動かした。

 「決まったものは決まったもの。しっかり打って、守って、走って、きっちり仕上げていきたい」

 今オフは昨季終盤に発症した腰痛の回復に努めてきた。東海地方にも足を伸ばして治療に励み、すでに内野ノックやフリー打撃をこなせる状態だ。振り分け発表前に設定された和田監督や平田ヘッドコーチとの話し合いで、「再発は怖い。ちゃんとできるようになったら」という言葉をもらった。過熱する今成らとの三塁争いも頭をよぎるが、出てきたのは感謝の思いだ。「そう言っていただいたので、1日たりとも無駄にはできない」。2軍スタートからの巻き返しを誓った。

 2軍キャンプでは2月11日に初実戦となる西武との練習試合(安芸)が予定されている。照準を合わせることはしないが「どうなるかはこれから次第。ここからの過ごし方で首脳陣が判断されること」と早期の実戦も視野に入れる。最高の恩返しは、完全復活した姿で1軍に戻ることだ。