日本ハム大谷翔平投手(20)に、大きな発奮材料が用意される。元ヤンキース松井秀喜氏(40)とデレク・ジーター氏(40)がタッグを組むイベント「トモダチ

 チャリティベースボールゲーム」(3月21日、東京ドーム)に、トモダチサポーターとして参加することが4日、主催者から発表された。開幕6日前に超刺激的な1日を過ごすことになった。この日は、侍エース広島前田健太投手(26)が、大谷とのキャンプ中の本塁打バトルを明かすなど、投打「二刀流」の注目度は抜群だ。

 伝説のプレーヤーから刺激を、力をもらう。開幕投手最有力候補の大谷が、その6日前に、夢のようなひとときを過ごすことになった。松井氏、ジーター氏がタッグを組むチャリティーイベントにサポーターとして参加予定。「会うだけで勉強になると思います。話すだけで、持っている雰囲気は感じられる。それだけで十分なことだと思います。いい経験になる」と、目を輝かせた。

 ともに幼少期から憧れた雲の上の存在。特に松井氏は、同じ右投げ左打ちのスラッガーということもあり「参考にはしていました」と手本にしてきた。15歳のときに見たワールドシリーズでのMVP獲得が最も印象に残っているシーンだと言い「(日本人で)初めてだし、すごいなと思いました」。開催概要が発表になっても「テレビの中のすごい野球選手。現実的じゃないです」と、対面が実現することをどこか信じられずにいる。

 3月21日は、同じ東京ドームで巨人とのオープン戦が予定されており、試合後、憧れの2人とともに野球教室などに参加することになる。同27日の開幕戦(対楽天、札幌ドーム)へ向けて最終調整をしているころで、自身初の大役へ“究極の栄養剤”になりそう。栗山監督も「スポンジのような吸収力で感じて欲しい」と願った。

 キャンプ第1クール最終日のこの日は、2度目の野手メニューをこなし、フリー打撃では46スイングで9本の柵越えを見せた。マスコットバットだった前回とは違い、試合用バットを使ってスコアボード直撃の推定130メートル弾を放つなど、圧倒的な飛距離は相変わらず。腕回りや胴囲などの計測も行われ、筋肉量が順調に増えていることも確認されたが、本人は「風ですね」と、サラリと言ってのけた。

 明日6日は今キャンプ初実戦となる紅白戦(名護)が行われ、「DH」として打席に立つ予定。「(疲れは)多少ありますけど、普通です」。感動の初対面までに、まだまだ成長を続けそうだ。【本間翼】