同率首位で迎えた戦いだが、阪神がカード初戦に続き、この2戦目も一方的に巨人を圧倒した。まざまざとクリーンアップの力量差を見せつけた。

阪神は本塁打を量産する森下、佐藤のバッティングの調子が良すぎるほどの状態で、援護を受けた先発高橋としても心強かったことだろう。

その高橋もここにきて春先のような抜群の安定感というわけにはいかないが丁寧な投球だった。6回までの計18アウトのうち、11個がゴロだった現実が証明した。

クリーンアップの差とは論じたが、巨人は基本的なプレーでもミスをしている。1回は佐藤の適時打、大山の犠飛で2点を先制されたが、1点の最少で収めることもできたはずだった。

この回、中野四球、森下の中前打で1死一、二塁から、佐藤が左前にタイムリーを放つ。ここで打者走者の佐藤が一、二塁間に挟まれる形になった。

ボールを持った二塁手・浦田は、もっと佐藤を一塁方向に追い込んでいかないといけなかったし、ダルベックも素早く一塁に戻る必要があった。結局は打者走者を生かしてしまう。

さらに言うと、右翼手の知念が駆けつけて、この挟殺プレーに参加しなければいけない。2アウト目をとっていれば、大山の犠飛は生まれていなかった。

もっとも巨人先発・井上は1回1死から、クリーンアップが控える2番中野にストレートの四球で出塁を許してしまうのだから自ら投球を苦しくした。いずれも打たれただけではない、プロらしくないプレーが続いた。

阪神は敵地で打ち勝つことができたのは理想的だった。カード3連勝となれば、直接対決の残り試合数を考えると有利になる。最終的に決め手になるのは投手力だろう。

(日刊スポーツ評論家)

巨人対阪神 1回表阪神1死一、二塁、佐藤輝明に先制適時打を許す井上温大(中央)(撮影・垰建太)
巨人対阪神 1回表阪神1死一、二塁、佐藤輝明に先制適時打を許す井上温大(中央)(撮影・垰建太)