ソフトバンク松坂大輔投手(34)が14日、キャンプ初の打撃投手で貫禄を見せつけた。左打者の高田と牧原に対し、計48球を投げ安打性の当たりは7本。次々と凡打の山を築いた。「全体的に思っていたところに投げられた。進み具合は順調です」と笑みを浮かべた。

 宝刀スライダーのキレは健在だった。牧原の内角に食い込むスライダーでバットを折るシーンも。「曲がり方が(米国時代と)完全に違う。打者の近くで曲がっていると思う」と松坂も手ごたえを口にした。球種を分かっていながら打ち損じた牧原は「キレがあって大きく曲がった。ボールが重かった」と脱帽した。

 この日は48球中35球が変化球。「打者の反応を見たかった。ボールの使い方も(米国と日本で)変わってくると思う」と5種類の変化球を投げた。パワーだけでなく、打者心理も探りながら、新たなスタイルを確立させていく。【福岡吉央】