ソフトバンク摂津正投手(32)が14日、球団史上初の4年連続開幕投手へ熱男な調整を見せた。今キャンプ自身最多となる162球を投げ込んだ。「1球1球、丁寧に投げました」。

 109球目、右打席に立っていた的山バッテリーコーチの右膝に、シンカーをぶつけた。「まともに当たっちゃいましたね。年間で2、3球しか(シンカーで)死球にならないのに」と申し訳なさそう。その場で帽子を取り、投球後も真っ先に謝罪にいった。

 右膝をアイシングし、痛そうに歩く的山コーチは「まともに関節に当たった。食い込んできた。今年の摂津はいいよ」と太鼓判。受けていた鶴岡も「真っすぐの軌道が昨年よりもいい。しっかりしている」と状態のよさを感じた。

 昨季は10勝8敗とエースとしては不本意だった。直球も変化球もキレがいまひとつだったが、今季は長崎での自主トレで追い込んできた成果を発揮。明日16日には初の打撃投手を行う。エースが順調に調整を続けている。【石橋隆雄】