名実ともにパ新人のトップだ。新人王の西武牧田和久投手(27)が2100万円増の3400万円で6日、契約更改した。タイトルを争った楽天塩見の3200万円、日本ハム斎藤の3000万円などを上回り、一発サイン。抑え転向によるインセンティブも手に入れ「シーズンを通してケガがなく、成績も満足しています」とほおを緩めた。

 大幅に昇給した使い道に「貯金しようかなと。両親と、姉の子どもに何かプレゼントしたい」と計画中だ。自分へのご褒美には、新車を購入。車内に、話題の空気清浄器「プラズマクラスター」を搭載した。このオフ、都内に引っ越し、通勤に往復で2時間かかる。長時間ドライブを見越した快適なカーライフが、さらなる飛躍を後押しする。

 先発と抑えでフル回転した1年。「抑えは1球でチームの勝敗を左右する。正直、ブルペンで肩をつくっていて、投げたくないと思ったこともあった」と難しさを痛感した。貴重な経験を、先発に再転向する来季に生かす。先発では、好投が勝ちにつながらない試合が多かっただけに「大事な場面で失投しないコントロールを磨きたい」と技術向上を誓った。【柴田猛夫】