今夏の日米大学野球選手権(7月3日開幕、米ダーラム他)に向けた大学日本代表選考合宿が17日、平塚球場で始まり、紅白戦で今秋のドラフト会議でNO・1野手として注目される慶大・伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)が2打席連続本塁打で代表主将に名乗りを上げた。3回に右投手の初球、142キロ低めの直球を右翼へ運ぶと、7回には左投手の140キロ高めをバックスクリーンへ運んだ。4打点で「バットが素直に出た。まぐれとしか思えない」と喜んだ。

 準優勝した全日本大学選手権では、まさかの打点ゼロ。江藤監督から「肩のラインが入りすぎ」と指摘されて見事に修正した。昨年も日本代表の4番で「米国投手との対戦経験もある。自分が引っ張る自覚があります」。ベンチでは率先して円陣を組み、プレーと姿勢の両方で盛り上げ役を買った。同選手権連覇の東洋大・鈴木大地主将(4年=桐蔭学園)も1打席目でソロ。日本代表・金光興二監督(55=法大)は「大学球界を引っ張ってくれて非常にいい」と高評価した。