大注目の中で巨くんのドラフトイヤーが始まった。今秋ドラフトの目玉、亜大・東浜巨(なお)投手(3年=沖縄尚学)が9日、日の出町の同大グラウンドで始動。日本ハム、ロッテなどプロ8球団10人のスカウトが集結した。東浜は右ひじ上部の炎症でノースロー調整も、ランニング中心のメニューをこなした。

 今季は小学校以来の主将に就任した東浜は、バツが悪そうだった。チームメートの先頭で声を出し、行進をスタート。ここまでは順調だったが、恒例の3000メートル走ではブービー。「思ったより体力が落ちている。もっと上げていかないと」。帰郷した年末年始はあいさつ回りなどで忙しく、練習が不足。生田勉監督(45)は「もっと練習していて、トップで引っ張っていってくれると思っていた」と主将としての自覚を促した。

 東浜は高校の社会科教員免許取得を目指す真面目な性格だ。「怠けていた」と練習不足を素直に反省しつつ「日本一になるのが大前提。焦らずしっかり治さないと。もっと体力アップしてスケールの大きな選手になりたい」と今後の目標を掲げた。日本ハム今成スカウトは「35年のスカウト人生で1年生からずっと放って成績を伴う選手は初めて。苦手なこともあるよね」と高評価に変化はなかった。【斎藤直樹】